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米ファストフード、ベトナム進出相次ぐ 合弁で規模拡大

【ハノイ=伊藤学】米国発祥のファストフード店がベトナムに相次いで進出している。大手ハンバーガーチェーンのジョニーロケッツが同国南部ホーチミン市に出店を計画しているほか、アイスクリームチェーンのハーゲンダッツも店舗を開設。スターバックスは来年にも進出する見通しで、いずれも成長するベトナム消費市場の開拓に本格的に取り組む構えだ。

同国は2009年に100%外資による小売業進出を解禁したが、外資は2店目以降の出店を規制するなど、事実上の参入障壁が残っている。このため各社は地場企業との合弁・提携などの形態で店舗数の拡大を探る戦略だ。

ジョニーロケッツは13年にも1号店を開業する。同社は米国を含む世界16カ国で約300店を展開。ベトナムに進出するのは初めてで、フランチャイズチェーン(FC)で店舗拡大を狙う。今後10年で10店の開業を予定しているが「環境が整えば、20~30店まで広げられる」(同社幹部)体制だ。

ハーゲンダッツは今月初め、ホーチミン市に1号店をオープンした。同社は10年からベトナムのスーパーやホテルで商品を販売しているが、専門店を構えるのは初めて。アイスクリーム店では米バスキン・ロビンスも1月以降、ホーチミン市で8店舗を開いた。今後5年で50店を展開する計画だ。

大手コーヒーチェーンのスターバックスも進出を予定する。ハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)は昨年「13年にベトナムへの進出を計画している」と言明。既に同国で自社ドメイン名を取得した。現在、店舗用地の選定などを進めているとみられる。

ベトナムには米グロリアジーンズやイタリアのイリーなど外資系コーヒーチェーンが既に進出している。地場コーヒーチェーンも店舗数を増やしており、スタバ進出で競争激化は必至とみられる。

ケンタッキーフライドチキン(KFC)は既にベトナム全土に店舗を展開。年末までに116店に拡大する。

ベトナム商工省によれば、同国のファストフード市場は11年、前年比30%増の8700億ドン(約33億円)の規模に膨らんだ。最大都市ホーチミン市では1人当たり国内総生産(GDP)が約3000ドルに達するなど購買力も上昇。約9000万人の人口のおよそ半数は30歳未満で消費意欲も旺盛だけに、外資系ファストフード店の人気も高まってきている。

日本の大手ファストフード店は、まだベトナムに進出していないが、イオンが14年に同国でショッピングモールの開業を予定している。そのテナントとして日本の飲食チェーンが進出する可能性もある。

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