2019年1月21日(月)

アジア最大の病院グループ上場へ 1500億円調達

2012/7/21付
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【シンガポール=佐藤大和】アジア最大の民間病院運営グループであるIHHヘルスケア(本社マレーシア)は25日、クアラルンプール証券取引所などに上場する。資金調達額は62億リンギ(約1500億円)。株式市場が冷え込むなかで今年の世界の新規株式公開(IPO)では米フェイスブック(調達額約1兆2千億円)などに次ぐ3番目の大型IPOとなる。

新病院には1泊80万円の部屋もある(シンガポール)

調達資金を元手にアジアや中東などの新興国で富裕層向け医療サービスを拡充する。公募価格は仮条件のほぼ上限の1株あたり2.8リンギに設定した。企業価値を示す株式時価総額は5700億円。

同社はマレーシアの国営投資ファンド傘下にある病院経営を中心とする事業持ち株会社で、三井物産が20%超の株式を保有する。アジアで30カ所の高級民間病院(合計4900床)などを運営し、2011年12月期の売上高は前年同期比2.7倍の33億2800万リンギ。シンガポール取引所にも重複上場する。

中核はマレーシア、シンガポールにトルコを加えた3カ国。それぞれアジア・中東で周辺国からの航空路線が集まるハブ(中継拠点)であるのが特徴だ。

新興国では経済発展や資源高を背景に富裕層が増えている半面、高度医療を手掛ける医療体制が整っていない。IHHは優秀な医師を内外から集めて定期健診から、がんや脳、心臓手術といった高度医療までを提供。シンガポールに今月開業した新総合病院には入院費1泊80万円の病室があるほか、空港への送迎などサービスも充実させている。

上場をテコに巨大な中国、インド市場への展開を本格化する。一方、株式会社による病院経営が厳しく規制されている日本への進出は当面、想定していないという。

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