2019年1月24日(木)

GM、プジョーと資本提携解消 業務提携も不透明

2013/12/13付
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【デトロイト=杉本貴司】米ゼネラル・モーターズ(GM)は12日、仏プジョーシトロエングループ(PSA)との資本提携を解消すると発表した。保有する7%分のPSA株をすべて市場で売却する。両社が業務面も含めた提携関係を全面的に解消する可能性も高まってきた。PSAは中国の東風汽車公司との提携交渉に活路を探る一方、GMの欧州事業の再建には不透明感が出ている。

GMは赤字続きの欧州事業を立て直す狙いで、2012年2月にPSAと資本業務提携を結んだ。GMが7%出資し、PSAの創業家であるプジョー家に次ぐ第2位の大株主となった。

GMのスティーブン・ガースキー副会長は12日、資本提携解消の理由について「提携時はPSAの資本強化を支援する目的だったが、もはや必要がなくなった」との声明を出した。

背景にはPSAが進める中国自動車大手、東風汽車公司との資本提携交渉がある。PSAは12日に東風との資本提携交渉を表明。詳細は明らかにしなかったが30億~40億ユーロを増資して一部を東風に引き受けてもらう案が有力だ。実現すれば実質的にPSAが東風の傘下に入ることになる。

GMとPSAは「第三者がPSAに出資した場合に一定の条件下で、GMが提携を解消する権利を持つことで合意した」とも表明した。東風の出資規模や事業提携の内容次第でGMはPSAとの提携から完全に手を引く可能性もある。

両社は出資関係の解消と同時に提携縮小でも合意した。小型車の共同開発や相互生産、部品の共同購買は当面続けることで一致したが、エンジンや小型車のプラットホーム(車台)の共同開発は取りやめる。当初は18年に20億ドルと見積もっていた提携効果を12億ドルに下方修正するとも表明した。

GMは当初、赤字続きの独子会社オペルの再建にPSAとの提携を活用する計画だった。ここにきて自社の主力ブランドである「シボレー」の欧州販売から撤退し、オペルの立て直しに集中する方針を示した。GMの社内で「オペル不要論」が再び高まる可能性もあり、GMの欧州事業再建の行方は不透明感が高まってきた。

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