米財政赤字、4年連続で1兆ドル突破 12会計年度

2012/10/13付
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【ワシントン=岩本昌子】米財務省は12日、2012会計年度(11年10月~12年9月)の財政赤字が1兆893億5300万ドル(約85兆円)となったと発表した。赤字の規模は前年度比16%減だったが、4年連続で1兆ドルの大台を突破した。オバマ大統領は09年の就任直後に「13年までに財政赤字を半減させる」との公約を掲げたが、達成は困難な情勢だ。

国内総生産(GDP)に対する財政赤字の比率は7.0%で、前年度比1.7ポイント低下した。内訳をみると、歳入は2兆4490億ドルで、前年度比で6.4%増加した。法人税収などが歳入増をけん引した。一方、歳出は1.7%減の3兆5384億ドル。金融危機後の景気対策関連費用の減少などが寄与した。

赤字額は、今年2月に発表した予算教書の予測(1兆3270億ドル)と比べると約18%少ない。ただ、景気回復が緩やかなため、税収増や歳出減に伴う財政赤字の減少スピードも遅い。4年の任期中に財政赤字を半減させるとしたオバマ大統領の目標の達成は難しくなった。大統領選を控え、共和党が批判を強める可能性がある。

米国では、今年末に大型減税の失効などに伴う財政引き締め(財政の崖)が景気失速を招くとの懸念が浮上しており、大統領選後の米政府と議会の攻防の焦点になる公算だ。財政赤字が4年連続で1兆ドル超となったことは、今後の政策協議の行方にも微妙な影響を与えそうだ。

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