2019年4月23日(火)

欧州中銀総裁「銀行に無制限に資金供給」

2011/9/12付
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欧州の財政と金融を巡る不安が再び高まり、世界の市場で投資家の弱気な心理が改めて広がっている。債務危機に直面するギリシャの国債を抱える欧州の銀行に経営不安が飛び火している現状を踏まえ、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は12日、銀行への資金供給を無制限に実施する方針を表明。欧州発の金融不安の沈静化に努める姿勢を鮮明にした。

【バーゼル(スイス)=菅野幹雄】日米欧など主要国の中央銀行総裁は12日、世界経済の情勢を分析する会議を開き「銀行に必要なだけ流動性を供給する」ことで一致した。議長役のトリシェECB総裁は「ユーロ圏の銀行に固定金利で無限に流動性を供給する能力がある」と強調した。

ギリシャの債務問題に関連しては、財政に問題を抱えた国々の規律回復が急務になると指摘。「全ての政策当局者は決定を完全に、迅速に実行すべきだ」とし、ギリシャを含め財政健全化に向けた対策をもれなく実行に移すことが信頼回復に欠かせないと訴えた。

バーゼルの国際決済銀行(BIS)本部で開いた会議では、世界経済について「減速がみられ、下向きのリスクがある」との認識で一致。ただ、トリシェ総裁は「景気後退にはまったく至っていない」と主張した。

同時に「インフレの危険にもデフレの危険にもさらされないよう物価の安定に努める」と語り、景気減速に伴いデフレ方向のリスクにも目配りが必要になる点に言及。欧米が日本のように長期の経済低迷とデフレに悩む「日本化」の恐れに関しては「主要国の物価上昇が全体でゼロ近辺の水準に下がる事態は想定していない」と述べた。

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