米副大統領候補が討論会 外交・社会保障巡り論戦

2012/10/12付
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【ダンビル(米ケンタッキー州)=吉野直也】11月6日投開票の米大統領選は11日夜(日本時間12日午前)、ケンタッキー州ダンビルで副大統領候補によるテレビ討論会を開いた。共和党新鋭のライアン下院議員(42)はオバマ政権の失政を厳しく批判。民主党ベテランのバイデン副大統領(69)は実績を盾に反撃した。

共和党大統領候補、ロムニー氏が第1回討論会でオバマ大統領に「勝利」したことで2人の支持率は再び拮抗している。ライアン、バイデン両氏の討論の評価はオバマ、ロムニー両氏が競り合う激戦州の支持率にどう影響するかに関心が集まる。

副大統領候補の討論会は今回だけ。11日の討論会では勢いを維持したいライアン氏と、流れを変えたいバイデン氏が冒頭から激しく応酬。1時間30分の討論で2人の思惑が交錯した。

「世界はより混乱し、米国民はこれまで以上に危険にさらされている」。ライアン氏が駐リビア米大使が殺害された米領事館襲撃事件に触れ「オバマ外交の失敗を目の当たりにしている」と言い切ると、バイデン氏は同事件を引き合いにすること自体が「政治利用だ」と反論した。

ライアン氏は「オバマ政権はイランの核開発を4年間許している」と話題を変え、イランへの経済制裁を「生ぬるい」と追及。バイデン氏は「たわごとだ」と突っぱねたうえで「戦争をしたいのか」と逆にただした。ライアン氏は「戦争を防ぎたい」と答えた。

経済政策ではバイデン氏が「共和党の政策は具体性を欠く」と細目を示すよう要求。ライアン氏が掲げた高齢者向け公的医療保険「メディケア」の見直しは高齢者の負担増につながると迫った。

ライアン氏は1200万人の雇用創出計画で経済成長を促すと説明。メディケアの見直しは「持続可能な制度にするためには改革が必要だ」と語った。バイデン氏は「国民の47%が政府に依存している」というロムニー氏の発言は中間所得層の軽視だと断じた。

オバマ氏が第1回の討論会で「守勢に回って失敗した」との反省から、バイデン氏は攻撃的な姿勢に終始。ライアン氏も一歩も引かず、丁々発止のやり取りが続いた。

オバマ、ロムニー両氏のテレビ討論会は残り2回。16日は市民対話形式、22日は外交・安全保障をテーマに司会者が仕切る方式で実施する。

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