2019年2月19日(火)

エジプト大統領、国防相を解任 暫定憲法を破棄
軍部抑えこみへ実力行使

2012/8/13付
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【イスタンブール=花房良祐】エジプトのモルシ大統領は12日、タンタウィ国防相とエナン参謀総長を解任した。現地メディアが伝えた。タンタウィ国防相は2011年2月のムバラク前大統領の辞任後に事実上の最高指導者となり、モルシ大統領の就任後も大きな権力を持っていた。シナイ半島の治安悪化の責任を取らされた格好だが、これを機に大統領が軍部の影響力をそぐ実力行動に出た形だ。

モルシ大統領の報道官は同日、メッキ判事を空席だった副大統領に指名したことを明らかにした。軍が大統領選前に制定した「暫定憲法」を破棄することも合わせて発表した。暫定憲法は軍に絶大な政治的権力を与える内容で、民意で選ばれた大統領と軍の権力闘争が激化している。米国とイスラエルとの関係を重視する軍の影響力が後退し、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」系の大統領が権力を掌握すれば外交政策にも大きな影響が出そうだ。

シナイ半島では武装集団が勢力を拡大し、イスラエルとの国境付近でエジプト兵が多数殺害されるテロ事件も発生。エジプト軍は12日、武装勢力の掃討作戦を進め、6人を殺害した。

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