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インドネシア、島4000以上消滅? 総数数え直し修正

世界最大の群島国家インドネシアの地理空間情報局は12日までに、島の総数を国連海洋法条約の定義に基づき数え直した結果、これまで定着していた数より4千以上少ない1万3466だったと明らかにした。

同局は「高潮時に水没する砂地や岩礁を島と数えていた」と説明している。数え直しに合わせて無人島を含め全ての島に名前を付けた。

地理空間情報局の担当者は「命名には全ての島が固有の領土であることを内外に示す意味がある」と話した。中国の活発な海洋進出を念頭に、日本も領海の範囲を決める根拠となる無人島の命名を進めている。

島の数はこれまで1万7508が一般的で、ユドヨノ大統領も演説で同様の数に触れたことがある。1987年に国軍の発表した数字だが、国立航空宇宙研究所の1万8306、内務省の1万7504などもあった。

国連海洋法条約は島について自然に形成された水に囲まれた陸地で、潮が高い状態でも水面の上に出ているなどと定義している。

インドネシア政府は今後、教科書の記載や政府機関の資料などの修正を進める。同局は「政府機関や学校には、信頼できない情報は使わないように指導していく」と語った。

ただ細かい数字にこだわらないお国柄だけに、今回の数字からの「再変更もあるのではないか」(地元記者)との見方もある。

インドネシアは赤道をまたいで、南北に1900キロ、東西に5100キロの範囲に広がる群島国家。(ジャカルタ=共同)

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