/

韓国、反日行動相次ぐ ホテルが拒否・展示会も中止

(更新)

【ソウル=小倉健太郎】韓国で日本に関連したイベントが中止や変更に追い込まれる「反日行動」が相次いでいる。11日の自衛隊関連行事は会場に予定していたホテルが前日になって開催を拒否。日本の人気漫画の展示会も取りやめになった。8月15日の終戦記念日に向けて日韓双方にとって微妙な日程が続くだけに、両国関係は一段と冷え込むおそれがある。

「(日本の)集団的自衛権行使を認めない」「自衛隊を解体せよ」――。11日、ソウルの在韓日本大使館前では朝から断続的に市民らが集結。同日夜に日本大使館が開いた自衛隊創設60周年関連行事を批判した。会場の大使公邸前でも約20人が道をふさぐ形で抗議活動を展開。行事には各国外交団や韓国の日本専門家ら例年並みの約200人が参加したが、入場には通常とは異なる門の使用を余儀なくされた。

記念行事は当初、ソウル中心部のロッテホテルで開く予定だった。だが、韓国紙の東亜日報が10日付の1面で「韓国人の情緒を無視した行いだ」と批判。抗議の電話が相次いだことなどからホテル側は宿泊客の安全に配慮し、開催日前日の10日午後7時ごろになって行事を開催できないと大使館に伝えた。

韓国国会の外交統一委員会は11日、日本の集団的自衛権行使容認を糾弾する決議案を採択した。与野党の3グループがそれぞれ提出した決議案を一本化。北朝鮮政策や内政では鋭く対立する与野党が日本に対しては声をそろえて批判する。

政府系機関が運営する戦争記念館は12日からの開催を予定していた漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の展示会を取りやめた。「旭日旗が登場する場面がある漫画の展示会を開くのは問題」との指摘が多く寄せられたためだ。韓国では旭日旗を軍国主義の象徴ととらえる傾向が強い。

韓国では従軍慰安婦問題に関する河野談話検証や集団的自衛権の行使容認といった日本の動きを、軍国主義の復活ととらえる雰囲気がある。懸念が高まっているだけに、理不尽な声にでも当事者が萎縮してしまう問題が生じている。

例年8月上旬ごろに公表する日本の防衛白書では、島根県の竹島(韓国名・独島)に関する記述が韓国で問題視される。8月15日の終戦記念日は韓国にとって独立記念日で、歴史問題に関心が集まりやすい。

いまのところ反日行動を主導するのはメディアや一部の団体で、一般市民の間に過激な行動が広がっているわけではない。大使館前の抗議集会にも多くの通行人は無関心だった。

菅義偉官房長官は11日の記者会見で「いかなる理由があろうと、開催前日にキャンセルするのは極めて遺憾だ」と批判した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン