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エジプト大統領、即時辞任を拒否 権限は副大統領に委譲

【カイロ=花房良祐】反政府デモが続くエジプトで10日深夜(日本時間11日早朝)、ムバラク大統領は国営テレビを通じて演説し、9月の任期満了まで大統領職にとどまり、即時辞任を拒否する考えを改めて示した。そのうえで憲法に基づき権限をスレイマン副大統領に委譲すると表明。批判の沈静化を狙ったが、あくまで大統領の退陣を求める反体制派は反発しており、11日も大規模なデモが発生した。

エジプト大統領、即時辞任を拒否。デモ隊の期待は失望と怒りに変わった

エジプト大統領、即時辞任を拒否。デモ隊の期待は失望と怒りに変わった

ムバラク大統領は「権力の移行まで責任を果たす」と述べて任期末までの続投に意欲を示した。このほか副大統領への権限委譲に言及したが、委譲する権限の範囲については明らかにしなかった。演説の直後、スレイマン副大統領は声明でデモ隊に抗議活動をやめて帰宅するよう呼びかけた。

ロイター通信によると、カイロ中心部のタハリール広場には10日夜、20万人以上が集合。演説内容が伝わると非難の声がわき起こった。

11日も数十万人がそれぞれ同広場や北部アレクサンドリアに集まった。また軍が厳戒態勢を敷くカイロの大統領府近くに約2千人が集合、情勢が緊迫化している。大統領府付近で抗議集会が開かれるのは初めて。英BBCは11日、西側情報筋の話として、ムバラク大統領がカイロを離れ、東部保養地シャルムエルシェイクに到着したと報じた。

軍は11日、ムバラク大統領の改革を保証するとの声明を発表。軍として大統領の取り組みを支持する姿勢を示唆した。このほか、大統領の強権政治の根拠となっている非常事態法を解除する用意があるとし、政府と野党勢力の合意事項を確認した。

ロイター通信によると、スレイマン副大統領は11日、これまで事態の打開に向けて協議してきた有識者の中から副首相を1人選出するようシャフィク首相に要請した。与党国民民主党(NDP)以外のメンバーを取り込むことで政権批判を和らげる考えだ。

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