ブラジルレアル、今年の高値更新 中銀は連日介入

2010/9/11付
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【サンパウロ=檀上誠】ブラジル大手企業の海外での活発な資金調達を背景に、同国の通貨レアルの上昇が続いている。10日のサンパウロ市場では1ドル=1.720レアルで終了。同国中央銀行の連日の介入にもかかわらず、8営業日連続の上昇で年初来高値を更新した。この間にレアルは対ドルで約2.3%上昇しており、急速なレアル高への懸念が高まっている。

レアル高は、国営石油会社のペトロブラスが3日、1117億レアル(約5兆4700億円)の大型増資計画を発表し、多額の資金流入観測が広がったことで加速。8日には資源大手ヴァーレが海外での計17億5000万ドル(約1470億円)の社債発行を発表した。

市場ではこのほか、携帯電話会社「オイ」の持ち株会社や、建設・紙パルプの大手企業も海外で社債を発行したとみられている。ブラジル大手紙「オ・エスタド・デ・サンパウロ」(電子版)によると同国企業の海外での資金調達は、今週に発表・実施されたものだけで60億ドルにのぼる。

中央銀行は8日から3日連続で、ドル買いの市場介入を1日に2度実施。マンテガ財務相は9日、「必要なすべての措置を取る」レアル高を容認しない姿勢を表明した。ブラジル政府は大型の新規株式公開(IPO)が原因で急速にレアル高が進んだ昨年10月、海外からの金融投資への課税を打ち出している。

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