IT競争力、日本は21位に後退 首位はフィンランド

2013/4/11付
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世界経済フォーラムは10日、各国・地域のIT(情報技術)分野の競争力を比較した「2013年版世界IT報告」を発表した。日本の総合順位は144カ国・地域の中で21位で、昨年の18位から3つ順位を下げた。首位はフィンランド、2位はシンガポールだった。

各国政財界の指導者が集まるダボス会議の主催団体である同フォーラムの報告は、今年で12回目。ITの利用環境や活用度などを示す統計や経営者アンケートの結果から、競争力を分析した。

日本が順位を下げた要因を項目別に見ると、通信サービスの「値ごろ感」が昨年の78位から92位と大きく後退したのが目立つ。携帯電話料金の安さについては138位から136位に順位を上げたものの、固定ブロードバンド通信サービス料金が14位から21位に順位を下げたのが響いた。

ITの活用度は、企業部門が昨年の3位から2位に順位を1つ上げた一方、政府部門は21位から27位に後退。民間に比べて政府部門のIT化が遅れている構図が一段と鮮明になった。

ニューヨークで記者会見した同フォーラムのベニャート・ビルバオオソリオ氏は、インフラ整備などITの利用環境を巡る「先進国と新興国の『デジタル・デバイド』が縮まっていない」と指摘。格差解消に向けた投資や教育を怠れば、高い成長を遂げてきた新興国経済にブレーキがかかる恐れがあると警鐘を鳴らした。

(ニューヨーク=小川義也)

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