JPモルガン、デリバティブで評価損20億ドル
損失膨らむ恐れも

2012/5/11付
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 【ニューヨーク=蔭山道子】米金融大手、JPモルガン・チェースは10日、デリバティブ(金融派生商品)の取引で今年4月以降に20億ドル(約1600億円)の評価損が生じていると明らかにした。損失リスク軽減を狙った取引が裏目に出たため。損失が一段と膨らむ恐れもあり、同社の株価は同日の通常取引終了後の時間外取引で一時38ドル台と6%前後急落した。

 ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は急きょ開催した投資家向け電話会議で「多くの誤りやずさんさ、間違った判断があった」と語った。ダイモン氏は、金融機関の高リスク取引を制限する「ボルカー・ルール」などの規制強化に強い異論を唱えてきたが、自らが経営するJPモルガンで多額の損失が発生した形だ。

 損失発生は、JPモルガンが米証券取引委員会(SEC)へ提出した四半期報告書で明らかにした。これに伴い法人・プライベートエクイティ部門の4~6月期の損益見通しを従来の「約2億ドルの黒字」から「約8億ドルの赤字」へ引き下げた。

 焦点のデリバティブ取引について同社は「当初考えていたより高リスクで変動が激しく、リスク回避という点からも非効率的と分かった」と説明。ダイモン氏は、市場の動向を見ながら持ち高を減らしていく方針を明らかにした。

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