ギリシャ首相にパパデモス前ECB副総裁
与野党合意、大連立暫定内閣11日に発足
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【パリ=古谷茂久】ギリシャ大統領府は10日、次期首相に欧州中央銀行(ECB)のルカス・パパデモス前副総裁(64)が就任すると発表した。同日の与野党協議で合意した。現パパンドレウ内閣は総辞職し、与野党大連立の暫定内閣が11日に発足する。金融の実務家をトップに据え、ギリシャが国際社会から金融支援を受け入れるための議会手続きなどを進める。
非議員のパパデモス氏を起用した背景には、政治色を薄めて与野党の連立を円滑に進める狙いがある。暫定内閣は早期に退陣し、来年2月にも総選挙を実施する方向で調整している。
パパデモス氏はパプリアス大統領との会談後、記者団に対し「ギリシャは重要な岐路に立っている」などと危機感を表明。また「ユーロはギリシャの通貨安定を保障し、経済成長をもたらすと確信している」と述べ、ユーロ圏にとどまる考えを改めて強調した。今後は大連立をまとめ上げ、国民に不人気の緊縮策実行に向けた道筋をつけられるかどうかが課題となる。
暫定政権の発足が確実となったことで、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は凍結中の80億ユーロ(約8400億円)のギリシャ向けつなぎ融資を月内にも実行する。ギリシャは12月には国債の大量償還を控え、資金繰りに窮するとみられていたが当面の危機は回避される。










