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中国初の空母「ワリャーク」が試験航行 黄海で訓練か

(更新)

【大連=進藤英樹】中国初の空母で、大連港(遼寧省)で改装中の旧ソ連製空母「ワリャーク」が10日、初めての試験航行のため出航した。同日午前、停泊していたドックから離れたことが確認された。同日早朝までに出発したとみられる。同艦の就航で、中国は世界で10番目の空母保有国になり、海洋権益確保の動きが強まりそうだ。

今年の大連は例年になく霧が発生する日が多い。10日早朝も大連港は霧に包まれており、ワリャークは見通しの悪い中、港を離れたもようだ。大連港が面する黄海で訓練するとみられる。中国国営通信の新華社は10日早朝、ワリャークの試験航行を速報した。初回の試験航行には長い時間をかけず、港に戻った後に改装作業やテストを続けるとしている。

中国メディアによると、ワリャークは通常動力空母で、全長は304メートル、満載排水量は5万9000トン、最高速度は30ノット。50機強の艦載機を搭載できる。米軍横須賀基地に配備されている米原子力空母「ジョージ・ワシントン」(全長333メートル、9万7000トン、艦載機数75機)に比べ、一回り小さい。

ワリャークは今月初めまでに船体に真新しい塗装が施され、甲板上では時折、紺色の軍服を着た乗組員や青い服の作業員の姿がうかがえた。6日には同艦の隣に停泊していた、乗組員の宿泊用に使用されていた練習艦が出港。ワリャークの居住施設が稼働し、試験航行が間近であることをうかがわせていた。

中国国防省は7月、空母開発計画を初めて公式に認めた。ワリャークの運用目的を試験・研究・訓練とすると言明。艦載機のパイロット養成を始めたことも示唆した。

ワリャークは旧ソ連が1980年代に建造を始めたが、ソ連崩壊後、建造計画は中止となった。その後、ウクライナ政府が98年にマカオの企業に売却。2002年に大連港にえい航され、05年から改修が進められていた。

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