2019年2月19日(火)

ノルウェー8年ぶり政権交代 中道右派、親ビジネス路線へ修正

2013/9/10付
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【オスロ=上杉素直】北欧のノルウェーが9日に投開票した議会選挙は、中道右派の保守党を中心とする野党陣営が過半数を獲得して勝利した。2005年から政権の座にある労働党など中道左派の連立与党は支持を伸ばせず、8年ぶりに政権が交代する。保守党は選挙戦で富裕層減税や医療の民間開放を訴えており、来月発足する新政権は民間活力を重視する親ビジネス路線へ軌道修正する見通しだ。

ノルウェー議会は一院制で169議席、任期4年。政府の速報によると、保守党の48議席をはじめ中道右派の野党4党が90議席以上に達した。労働党は50議席を上回り第1党を確保したが、与党3党で議席を70台へ減らし、野党に転じる。

保守党のソルベルグ党首は9日深夜、「有権者が歴史的な勝利を生み出した」と支持者に勝利を宣言した。ソルベルグ氏はノルウェーで17年ぶり2人目の女性首相になる見込み。保守党は親ビジネスの政策を訴え、石油収入を原資とする世界最大の政府系基金の分割構想も打ち出した。

保守党は他の野党3党との4党連立による政権の枠組みを目指している。ただ、最大の連立相手候補である第3党の進歩党は移民に厳しい姿勢を唱えており、他の連立候補の党と隔たりもある。11年にオスロなどで連続テロを起こした反移民主義の男は、進歩党に一時所属していた。新政権は10月の議会で発足する予定だ。

社会民主主義の根付いた北欧では、主要政党の理念に極端な違いが少なく、政権交代が起こりやすい。ノルウェーは石油収入で先進国としては経済が好調だが、政権への飽きや漠然とした不満が国民に広がった。ストルテンベルグ首相は「前例がほとんどない議会選挙の3連勝は、やはり難しかった」と語った。

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