中国、ウクライナからトウモロコシ初輸入
【北京=森安健】中国が初めてウクライナからトウモロコシを5万トン輸入した。中国では昨年12月以来、家畜用の飼料などとして国内需要が急増する一方、主要な調達先である米国ではトウモロコシの在庫が低下し、新たな調達先が必要となった。3月にはアルゼンチンからも輸入することで合意した。政府系紙チャイナ・デイリーが伝えた。
中国の年間消費量は1億9100万トンで米国に次ぐ世界2位。中国税関総署のデータによるとトウモロコシ輸入量は2010年に157万トン、11年に175万トンだったが、今年は1~2月の2カ月だけで通年並みの127万トンに上った。肉の需要が拡大していることに加え、水不足で国内の生産量が頭打ちになっていることが背景にあるとみられる。
中国は米国に次ぐ世界2位のトウモロコシ生産国でもあるが、大半を国内消費に回し、09年からは輸入国に転じた。