ブラジル中銀、0.25%利上げ 今年4回目

2011/6/9付
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【クスコ(ペルー南部)=檀上誠】ブラジル中央銀行は8日、通貨政策委員会を開き政策金利である基準金利を0.25%引き上げて年12.25%とすることを決めた。引き上げ幅は前回会合(4月)と同率。ブラジル中銀は景気過熱に伴う物価上昇を警戒して今年1月から利上げを開始。4会合連続、合計1.5%引き上げた。

通貨政策委員会は会合終了後、「インフレのリスクと景気調整のスピードのバランス、複雑な世界経済の環境を考慮すると、通貨政策の調整を継続することが適当と判断した」とする声明を発表した。

ブラジルの代表的な消費者物価指数は5月、前年同月比で6.55%上昇した。政府と中央銀行が目標とする上限値6.5%を上回っている。ブラジル中銀は国際的な食料価格上昇などの影響に加え、国内での労賃などの上昇傾向を重視して金融引き締めを継続した。

ただ、ブラジルでは4月の工業生産が減速するなど一部で景気の過熱感が緩和している。5月の消費者物価も前月比では0.47%の上昇で、4月の0.77%より縮小した。経済界では利上げに批判的な声もあり、サンパウロ州工業連盟は「インフレ圧力が弱まる中、利上げする理由は無い。海外から投機的な資金を呼び込むだけだ」とする声明を発表した。

金融機関が予想する年末時点の政策金利は平均で12.5%。中銀が7月19~20日に開く次回の通貨政策委員会で利上げを継続するかどうかが焦点になる。

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