2019年1月24日(木)

南シナ海航行の自由、国際法順守を確認 米比首脳会談

2012/6/9付
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【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は8日、ホワイトハウスでフィリピンのアキノ大統領と会談した。フィリピンと中国の間で緊張が高まっている南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題を念頭に海域での航行の自由と国際法順守の方針を確認。安全保障や経済など幅広い分野での同盟関係の強化でも一致した。

オバマ氏は会談で南シナ海での領有権問題について「武力行使ではなく、国際法にのっとって解決すべきだ」と表明。「米比の同盟関係はさらに強固になると確信する」と語った。アキノ氏もオバマ氏の発言を支持した。両氏から米比が交渉中の米海兵隊の巡回駐留への言及はなかった。

米比は同盟関係を強めることで南シナ海での海洋権益確保に動く中国をけん制する。一方で当面は「スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にある」として国際海洋法裁判所での決着をめざす。同裁判所での裁定に持ち込めば、フィリピンに有利になるとの判断がある。

南シナ海で中国は油田採掘や軍事演習により、周辺海域の実効支配を狙う。スカボロー礁付近では中国監視船がフィリピン沿岸警備隊の巡視船に接近するなど緊迫が続く。米国にとって南シナ海を中国に実効支配された場合、航行の自由を抑えられかねないとの懸念がある。

南シナ海は食糧やエネルギーの重要なシーレーン(海上交通路)であるマラッカ海峡やインド洋に近い。

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