高速鉄道入札、来年2月にも ブラジル高裁が判決
【リオデジャネイロ=共同】日本企業が入札参加に意欲を示しているブラジル初の高速鉄道建設計画をめぐり、同国連邦高等裁判所は計画を一時中止するよう命じた地裁判決を覆し、入札開始を認める判決を言い渡した。来年2月にも入札が始まる。国営ブラジル通信が8日伝えた。
高速鉄道は当初2014年のサッカー・ワールドカップ(W杯)時の完成を目指していたが、建設費の見通しが甘く、入札は日本勢などの参加見送りで2度延期し、7月の入札は不成立となった。ブラジル陸運庁は入札方法を2段階に変更する方針を示し、政府が建設費を一部負担する可能性も浮上している。
9月の地裁判決は、先にバス交通網を整備すべきだとして計画中止を命じたが、高裁は高速鉄道がバス交通網の発展に影響を与えないと判断した。