2019年6月18日(火)

伊与党・民主の新党首に38歳レンツィ氏、労働市場改革要求へ

2013/12/10付
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イタリア議会第1党で中道左派の民主党は8日、新しい書記長(党首)にフィレンツェ市長マッテオ・レンツィ氏(38)を選出した。次期首相の最有力候補と目され、ベルルスコーニ元首相の勢力が去ったレッタ内閣への影響力も大きい。労組を重視する民主党の従来路線を転換し、レッタ首相に労働市場改革などを迫るとみられる。

書記長選挙にはレンツィ氏のほか、同党の下院議員ら2人が出馬。民主党員でなくても寄付金の2ユーロ(約280円)を払えば投票できる仕組みで、約250万人が投票したもよう。ANSA通信などによるとレンツィ氏は68%の票を獲得した。

レンツィ氏は地方政治家の父親を持ち、19歳で政治活動を開始。マーケティング会社にも務めたが、2001年に民主党の前身だった左派政党の「マルゲリータ」に参加、専業政治家へ転身した。

09年にフィレンツェ市長に当選。若さに加えて、民主党に刷新を促す発言が国民の注目を集めた。昨年は総選挙に向けた中道左派連合の首相候補の座を当時のベルサーニ民主党書記長らと激しく競り合い人気を高めた。

「労組に従う民主党の代表を望むなら他の候補を選ぶべきだ」と言明。厳しい解雇規制を見直すよう提唱する。レッタ政権を支持するものの、現政権の政策が停滞していることを痛烈に批判している。

レンツィ氏の活躍は、イタリア政界の若返りを推し進めるとの期待も高い。ただ、同氏は中道寄りの政策を掲げており、民主党内の旧共産党出身者ら左翼寄り議員の支持固めには苦労するとの見方もある。

4月に大連立政権として発足したレッタ内閣は、これまでベルルスコーニ元首相率いる中道右派政党フォルツァ・イタリア(旧自由国民)に配慮する政権運営を強いられた。

元首相が議員を失職したことを機に、フォルツァは11月に連立から離脱。レッタ政権は同党から分離した「新たな中道右派」の支持を得て崩壊を免れた後は、レッタ首相が所属する民主党の影響力が強まっている。

民主党は2月の総選挙で当時のベルサーニ書記長が苦戦し、4月に引責辞任。その後は暫定的に主要労組出身者が書記長職に就いていた。(ローマ=原克彦)

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