2019年2月17日(日)

現代自、現代建設を買収 韓国の旧財閥「本家争い」決着

2011/3/8付
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【ソウル=尾島島雄】韓国外換銀行など9つの金融機関は8日、保有する韓国ゼネコン大手、現代建設株34.88%を現代自動車グループに売却する契約を結んだ。現代建設は旧現代財閥の祖業。現代商船を中核とする現代グループとの間で「本家」の立場を確保する意味を込めた買収戦となったが、現代自の勝利で最終決着した。

韓国外換銀行によると契約額は4兆9601億ウォン(約3600億円)。現代自のほかグループ内の現代モービスなどが分散して株式を所有する。4月上旬までにすべての手続きを終え、現代自グループが最大株主として経営権を握る。

現代自グループは海外受注を拡大する同社取得により、主力の自動車や鉄鋼業とのシナジー(相乗効果)を引き出して世界展開を加速する。現代建設の2010年の売上高は前年比8%増の10兆46億ウォン。国内外の比率が半々だが、足元の受注では海外のプラント建設が急増している。

現代建設の売却を巡っては昨年11月の入札で、いったんは現代グループを優先交渉者として選定していた。しかし買収原資として示した資金の一部の出所が不透明との疑惑が解消されず、優先交渉権を12月下旬に取り消し、年明けに現代自グループに付与していた。

現代建設は1947年に前身の現代土建社として設立。現代自グループや現代重工業グループ、現代グループに分割した旧現代財閥の母体企業で、70年代の経済成長「漢江の奇跡」をけん引した。

00年に無理な拡大路線とイラク債権の回収失敗で経営危機に陥ったが、金融機関の支援を受け06年に再建を果たした。李明博(イ・ミョンバク)大統領が政界入り前の92年まで社長、会長を務めたことでも知られる。

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