2018年9月19日(水)

マレーシア、格安航空が「国営」を支援
エアアジアとマレーシア航空が資本提携

2011/8/8付
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 国営マレーシア航空(MAS)と同国を本拠とするアジア格安航空(LCC)最大手エアアジアは8日、資本提携することで基本合意した。経営が悪化しているMASの株式20%を国営ファンドからエアアジアが取得。代わりに国営ファンドはエアアジアの株式10%を得る株式交換方式を採用する。実質的に「格安」による「国営」の経営支援で、アジアの空でのLCCの存在感の高まりを象徴する。

 9日にも両社が正式発表する。エアアジアの創業者であるトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はMASの取締役に就任する。MASのアズミルCEOは退任の見通し。資本提携を契機に両社は機体の融通、目的地やスケジュールの調整などで協力し、一体的な経営を進める。両社の機体数は単純合計で約180機となり、中国勢を除きアジア最大規模。

 エアアジアは2001年設立。各国の国営会社が幅をきかせていた国内や東南アジアで欧米流の格安戦略を打ち出し、急成長した。タイやインドネシアに続いて今年7月には全日本空輸と共同出資で「LCC不毛地帯」とみる日本市場で新LCCの設立を決め、拡大志向を鮮明にしている。

 一方、MASは1947年設立のナショナルフラッグキャリア。東京や大阪に定期便があり、客室乗務員のサービスなどで国際的な評価が高い。半面、高コスト体質を抱え、最近の燃料高に対応できず赤字経営に陥った。今後はビジネス客の多い基幹路線に専念し「高級航空会社」として再建を目指す。

 資本提携はマレーシア政府の国策の色彩も濃い。国内便の独占に伴う弊害覚悟で、シンガポール航空やタイ航空など有力ライバルに自国勢一体として対抗。アジアの空の覇権争いを優位に進める。(シンガポール=佐藤大和)

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