2019年2月20日(水)

ハリウッド映画、3D公開の中国で不信感 「料金つり上げ」

2014/4/9付
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18日から米中で同時公開されるハリウッド映画「トランセンデンス」が中国でのみ3D映画として売り出されることが中国の映画ファンの不信感を呼んでいる。もとは3D用に撮影されていない映画を、中国の配給会社が後から3D加工した。3D版だと入場料が約3割高いことから「映画のグレードアップより、単に稼ぎを増やす手段」(新華社)との批判が出ている。

同映画はジョニー・デップ主演のSFスリラー。制作責任者のクリストファー・ノーラン監督が「3D嫌い」として知られるのに、中国では3D映画として宣伝されていることにファンが疑問を抱いた。

同作品は米アルコン・エンターテインメントと中国のDMG娯楽伝媒集団が共同出資した。DMGが中国市場向けに後から3D加工した。中国メディアは「3Dへの加工費は1分約6万元(約99万円)。113分の映画なら費用は678万元(約1億1180万円)で、割高な3D料金なら加工費を大幅に上回る利益が出る」と指摘した。

2月に上映された「ロボコップ」も中国のみ3D。米国ではさほどヒットしなかった作品が、中国では3D料金が売り上げを押し上げ、封切りから3日間で20億円以上を稼ぎ出した。

共同出資で発言力が増した中国の制作会社が、中国市場を意識したシーンを加えるよう監督に要請する例も出てきた。DMGが出資した「アイアンマン3」では、映画の最後に中国人医師と中国人の美人看護師が中国語でアイアンマンについて語る謎のシーンが加えられた。ただ、米劇場版ではカットされ、中国国内でも不自然な加工には反発が出た。映画館チェーン最大手、大連万達集団の王健林董事長は「中国の消費者をばかにしたやり方だ」と苦言を呈した。(大連=森安健)

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