ウクライナ東部の情勢緊迫 親ロ派の抗議行動が拡大

2014/4/8付
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【モスクワ=石川陽平】ウクライナ東部の情勢が緊迫してきた。最大の都市ハリコフでは8日、州政府を占拠した親ロシア派勢力を治安部隊が強制的に排除し、64人を拘束。工業都市ドネツクでは、親ロ派が州政府の占拠を続けた。ウクライナ危機は、親欧米の新政権に反発する親ロ派の抗議行動の拡大で一段と深刻になっている。

ハリコフでは8日、内務省の特殊部隊が市中心部を封鎖して「反テロ作戦」を展開。州政府の建物を解放した。州内務省によると、親ロ派のハリコフ市民や州の住民64人を拘束。親ロ派は手投げ弾や武器で抵抗し、警官隊に負傷者が出た。

ドネツクでは地元出身の富豪リナト・アフメトフ氏が仲介に立ち、緊張緩和へ政権側との交渉に乗り出した。8日は治安部隊が州政府に立てこもる親ロ派勢力を強制排除しない一方、親ロ派が治安機関の州本部を解放することでひとまず合意した。

ロイター通信によると、ルガンスクでは8日、親ロ派が占拠した建物に爆発物をしかけ、約60人を人質に立てこもっているもよう。親ロ派の行動は南部のニコラエフにも飛び火しており、現地からの報道によると、8日未明までに親欧米派勢力との衝突で15人が負傷。23人が逮捕された。

ハリコフとドネツクでは7日、親ロ派が「人民共和国」の創設や州の地位を問う住民投票の実施を一方的に表明。クリミアに続いて、ロシアへの編入も求めた。

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