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広がる格差・汚職… 中国次期指導部は課題山積

共産党大会開幕

【北京=森安健】中国共産党は8日開幕した第18回党大会で、習近平国家副主席ら「革命第5世代」と呼ばれる指導者らに世代交代する。中国が世界2位の経済大国になってから初のトップ交代だが、胡錦濤総書記(国家主席)は活動報告で、様々な課題を次期指導部に引き継いだ。大会終了後に発足する習近平・新体制は党の一党支配を続けるため、格差是正など社会の安定に腐心することになる。

共産党トップには江沢民前総書記、胡氏と二代連続で、かつての最高実力者・トウ小平氏が事実上指名した人物が就いてきた。習氏は集団指導の中で後継者に決まり、新しい形の世代交代となる。ただ、その選出過程は不透明で、時期が重なった米大統領選とは対照的だった。

習体制が直面する課題は山積している。胡時代は成長一辺倒ではなく、調和のとれた経済運営を目指す「科学的発展観」を掲げた。しかし、実際には格差はさらに広がり、汚職は社会の隅々にまで拡大した。

例えば、最近も広東省で月給1万元(約12万円)の地方官僚が21軒もの住宅を所有していることが発覚。胡総書記は活動報告で「党は大衆から遊離する危険に鋭く直面している」と述べ、汚職対策の必要性を強調した。

中国はメディアの報道を厳しく規制しているものの、中国版ツイッター「微博」のユーザーは2億7千万人に達し、指導部のスキャンダルは瞬く間に広がる社会となった。ネット世論を意識しなければ共産党支配は揺らぎかねないのも、中国指導者にとっては新たな潮流といえる。

次の最高指導部を巡る人事では、党大会直前まで駆け引きが続いたとされる。複数の党内勢力による権力闘争の側面はもちろんあるが「真剣な路線対立が起きるのは、それだけ今後の道が険しいことを誰もが気づいているため」(在北京の欧州大使館員)との見方もある。

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