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オバマ政権、外交・安保チーム固まる 対話重視路線が鮮明に

【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は7日、新国防長官に野党・共和党のチャック・ヘーゲル元上院議員(66)を、米中央情報局(CIA)の新長官にジョン・ブレナン大統領補佐官(57)を指名したと発表した。新国務長官に指名した民主党のジョン・ケリー上院外交委員長(69)と合わせ2期目の外交・安全保障チームの陣容が固まった。

ヘーゲル氏は共和党穏健派で、ケリー氏はイラク戦争反対論者。超党派の人選で議会の協力も求め、対話重視の外交路線を進めようとする姿勢が鮮明になっている。

ヘーゲル氏はイスラエルと敵対するイランの制裁強化に慎重な立場をとる。オバマ氏とは個人的に近い関係で、大統領就任前に一緒にイラクを訪問したこともあり、核廃絶の運動にも参加。この点でも「核なき世界」を掲げるオバマ氏と気脈が通じる。

オバマ氏は記者会見でヘーゲル氏について、ベトナム戦争従軍経験を持つことに触れ「超党派の伝統を象徴している」と強調。ヘーゲル氏の登用には、上下院の多数派が異なるねじれ議会への配慮を示す思惑がにじむ。

ただ共和党内には「ヘーゲル氏の登用には深刻な懸念がある」(マケイン上院議員)と反対論がある。このため21日の大統領就任式までに目指す人事の承認手続きに手間取る可能性もある。

ケリー氏はイラク戦争に全面的に反対して2004年の大統領選に立候補した経緯がある。昨年の大統領選では、オバマ氏の討論会の練習相手を務めた。与野党にまたがる人脈を持つ外交・安全保障の専門家として知られており、議会で共和党の協力を求める議会対策の手腕も期待されている。

一方、ブレナン氏は中東の専門家としてCIAで約25年勤務し、同機関に精通している。オバマ政権の1期目では国土安全保障・テロ対策の大統領補佐官として無人機による暗殺作戦を遂行した。一昨年の国際テロ組織アルカイダ指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者急襲にも大きな役割を果たした。

オバマ政権は、ブレナン氏の起用により、中東や北アフリカに広がるイスラム過激派の掃討に本格的に乗り出す。同氏はCIA在勤中に「水責め」などテロ容疑者への過酷な尋問をしたと批判を浴びたこともある。

ジョン・ブレナン氏 1955年、ニュージャージー州生まれ。テキサス大学で修士号取得。中央情報局(CIA)に中東の専門家として25年間勤務。2009年オバマ大統領の国土安全保障・テロ対策担当補佐官。57歳。

チャック・ヘーゲル氏 1946年、ネブラスカ州生まれ。ネブラスカ大学卒。60年代後半にベトナム戦争に従軍し、名誉の負傷に贈られるパープルハート勲章など受章。97年から2009年まで上院議員。ブッシュ前政権のイラク政策を批判した。66歳。

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