豪政府、たばこ箱のロゴ禁じる法案 - 日本経済新聞
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豪政府、たばこ箱のロゴ禁じる法案

オーストラリア政府は7日、たばこのパッケージにブランドのロゴやイメージカラーの印刷を禁じる法案を公表した。喫煙率を抑えて医療負担を減らす政策の一環で、世界初の試みという。2012年1月の施行をめざし、同7月までに店頭の全商品を切り替えるよう求める。ただ、たばこ業界は商標権の侵害になると猛反発しており、訴訟に発展する可能性がある。

法案は「喫煙は口腔(こうくう)がんや咽喉がんを引き起こす」など健康被害を示す写真と警告文を箱正面の75%と裏面の90%に印刷するよう求めた。ブランド名は規定の書体で記すことになる。偽装対策の英数字コードの記載は認める。

豪政府によると、毎年1万5000人の豪州人が喫煙習慣のため死亡しており、医療費などの社会的費用は年315億豪ドル(約2兆8000億円)にのぼるという。

豪政府は昨年4月末にたばこの箱の規制を強化する方針を発表していた。同時に、たばこ税を62%から77.5%に引き上げるなど喫煙対策を進めている。

たばこ会社ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・オーストラリアは7日、「国際的な知的財産法を侵害する恐れがある」などとする声明を発表。豪政府に法案を差し止めて業界と話し合うよう求めている。(シドニー=柳迫勇人)

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