2019年9月19日(木)

ギリシャ連立与党が惨敗、「反緊縮派」躍進 総選挙

2012/5/7付
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【アテネ=花房良祐】ギリシャ総選挙(一院制、議会定数300)は極左勢力が第2党に食い込み、欧州連合(EU)などの金融支援の条件として合意した緊縮財政に反対する政党が躍進した。大連立を組んで財政再建を進めた二大政党は景気悪化を招いたと反発を受け、惨敗が確実となった。2党合計でも過半数の議席確保は微妙で、新政権樹立へ「反緊縮派」との連立をにらむ政策協議を迫られる可能性が高い。金融市場の波乱要因となりそうだ。

ギリシャ総選挙は比例代表制をとっており、開票率96%時点で単独過半数を獲得した政党はない。第1党は二大政党の一角を占める中道右派の新民主主義党(ND)となる見込み。得票率は19%で議席数は改選前の72から109に増えたもようだ。中道左派で改選前に第1党だった全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は13.3%に終わった。獲得議席の予想は41議席(改選前129)で第3党に転落した。

一方、緊縮財政に反対し、EUなどとの合意の見直しを主張する急進左派連合(SYRIZA)は得票率16.7%を記録。51議席(改選前11)を獲得したとみられる。4位以下でも複数の「反緊縮」を訴える政党が議席獲得を確実にした。NDのサマラス党首は6日夜「(景気悪化で)国民は耐えきれない所まで追い詰められていた」と与党としての敗北を認めた。

ただ「統治者不在の状態にはしない」と強調。単独過半数を獲得できなければ再選挙を求めるという従来の考えを撤回し、他党と連立協議に入る考えを示した。安定政権樹立のためには第三極勢力の取り込みが必要になりそうだが、選挙戦でNDとPASOK以外に緊縮路線への積極的な支持を訴えた政党はない。

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