天然ガス需要、35年に6割増 IEA見通し

2011/6/6付
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 【ロンドン=松崎雄典】国際エネルギー機関(IEA)は6日、2035年の世界の天然ガス需要が08年に比べ63%増えるとの長期見通しを発表した。福島第1原子力発電所の事故後の脱原発の動きや、岩盤層の間に存在する「シェールガス」など新たなガスの開発が需要を後押しする。

 エネルギー全体の需要が35年までに年率1.2%増えるなか、天然ガスは年率2%伸びる見通し。需要全体に占める比率は30年までに石炭を抜き、35年には25%を超える。石油に比べて価格が低いことや、中国の天然ガス利用の拡大も需要増の要因となる。

 記者会見した田中伸男IEA事務局長は「原子力や気候変動を取り巻く政策変化が将来の天然ガスの役割を高める」と述べた。北米でのシェールガス開発が加速し、液化天然ガス(LNG)の取引が急増するなど、天然ガス市場が「発展期にある」と指摘した。

 一方、石油や石炭に比べ二酸化炭素の排出量が少ない天然ガスの割合が高まっても、気温上昇を2度に抑える国際目標の達成には不十分との見方を示した。世界でエネルギー消費が増えるほか、原子力からの天然ガスへのシフトが排出量の相対的な増加につながる。

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