米バージニア州知事選、民主候補が勝利 財政協議に影響も - 日本経済新聞
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米バージニア州知事選、民主候補が勝利 財政協議に影響も

【ワシントン=中山真】来秋の米中間選挙の前哨戦となる南部バージニア州の知事選が5日、投開票され、米主要メディアによると、民主党のテリー・マコーリフ元党全国委員長(56)が初当選した。草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」が支援する共和党のケン・クチネリ州司法長官(45)は共和党保守強硬派への逆風が響き、及ばなかった。

同州の知事選で共和党候補が敗れたことは、年末以降に本格化する連邦債務上限の引き上げ問題をはじめとする与野党の財政協議にも影響を与えそうだ。

同州は全米で唯一、知事の再選を禁じている。選挙戦では10月1日からの政府機関閉鎖を招いた財政協議やオバマ政権の重要政策である医療保険制度改革法(オバマケア)の評価などが争点となった。

民主党のマコーリフ氏は政府機関閉鎖を招いた責任は共和党の強硬姿勢にあるなどと激しく批判し「決められる政治」の実現を主張。一方、共和党のクチネリ氏はオバマケアの賛否を問う選挙と位置づけてオバマ政権への批判票取り込みを狙ったが、伸び悩んだ。

バージニア州は米大統領選の結果を左右する激戦州の一つ。民主党はオバマ大統領夫妻やバイデン副大統領、クリントン元大統領夫妻が応援に駆けつけた。共和党も次期大統領候補に取り沙汰される若手のホープ、マルコ・ルビオ上院議員らが応援し、国政選挙並みの激しい選挙戦を展開した。

民主党のマコーリフ氏は2008年大統領選の予備選でクリントン前国務長官の選対本部長を務めるなどクリントン氏側近の一人。一方、共和党のクチネリ氏はオバマケアを成立直後から厳しく批判。オバマケアの廃止を掲げる茶会の全面支援を受けてきた。

一方、東部ニュージャージー州知事選も5日、投開票された。米メディアによると、共和党で現職のクリス・クリスティー知事(51)が民主党のバーバラ・ブオノ同州議会議員を大差で破り、再選を決めた。クリスティー氏は昨年、同州を襲ったハリケーン災害対策でオバマ大統領と連携。党内の穏健派とされ、次期大統領選への出馬に意欲的とみられている。知事選で圧勝したことで、党内の候補者選びにも影響を与えそうだ。

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