東芝出資の米ウラン濃縮会社が破綻 原発停止が影響

2014/3/6付
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【ニューヨーク=杉本貴司】原子力発電の燃料となる濃縮ウランを生産する米ユーゼックが5日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。同社には東芝が出資し、濃縮ウランを調達してきた。2011年の東日本大震災後に日本の原発が相次ぎ停止したことで、資金繰りが行き詰まったようだ。ユーゼックは事業を継続するとしている。

東芝は10年にユーゼックに出資すると発表した。当初の計画ではユーゼックが発行する優先株を総額1億ドル(100億円強)で買い取り、16年末に普通株に転換する計画だった。だが、現時点で出資は3750万ドルにとどまっている。

ユーゼックは世界四大ウラン濃縮会社のひとつ。市場のシェアは20%前後とみられる。東京電力福島第1原発事故後に日本のほか主要な供給先だったドイツでも相次ぎ原発が停止。濃縮ウランの需要の急減で価格が大きく落ちこんだ。ユーゼックは低コストの濃縮技術の開発を進めていたが、資金繰りが急速に悪化した。東芝は「13年3月に減損処理を済ませており、業績への影響はない」としている。

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