台湾行政院、米牛肉輸入緩和法案を提出
台湾の行政院(内閣)は5日、食品衛生管理法の改正案を立法院(国会)に提出すると発表した。特定の飼料添加物を使った米国産牛肉の安全基準を新たに設けることで、輸入に道を開く。馬英九総統の通商拡大政策の一環だが、台湾では安全性を懸念する声も根強く、立法院での審議が難航する可能性もある。
改正案に盛り込んだのは「ラクトパミン」と呼ぶ牛肉の成長促進剤の安全基準の導入や、牛肉の産地表示を義務付ける規定。ラクトパミンを使った牛肉は日本などでは輸入を認めているが、台湾や中国大陸、欧州連合(EU)などでは輸入を禁じている。(台北支局)