2019年2月18日(月)

低濃度汚染水放出、周辺国が懸念 韓・ロ「情報不十分」
福島第1原発の事故

2011/4/5付
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【ソウル=尾島島雄】東京電力が福島第1原発から低レベルの放射性物質を含む汚染水を海に放出したことについて、海外の視線が厳しくなってきた。韓国やロシアは情報の開示が不十分と不満を募らせている。

韓国では5日、日本政府に説明を求める声が相次いだ。3月19日の日韓外相会談で円滑な情報提供を促していたこともあり、汚染水の放出の事前通報が無かったと失望する声が広がっている。

外交通商省報道官は5日の会見で「近隣国が心理的に不安になるようなことがある場合は、事前に通報する余裕があればいいのではないかと思う」と不快感を表明した。

同省は汚染水の放出を受け4日夜、在日大使館を通じて日本の外務省に「国際法上の問題を引き起こす可能性がある」と伝えた。5日の国会でも関連の質問が相次いだ。

ロシアではイワノフ副首相が4日、訪問先のニューヨークで記者団に、大気や水質の状況に関し「いまのところ問題はない」とした上で「最初から日本の協力姿勢には満足していない」と強調。事故の経緯などで透明性の確保を迫った。ロシア下院は近くクライニ漁業庁長官を呼び、漁業への影響を聞く方針だ。

中国は「清明節」の連休中で政府の公式な反応はない。国営の中国中央テレビ(CCTV)は5日、前日に続き汚染水の放出を報道。「申し訳ない」と陳謝する枝野幸男官房長官の映像を繰り返し流した。

台湾は今のところ冷静な反応を見せている。有力紙の蘋果日報は5日付で汚染水の放出を伝えたが「台湾近海に大きな影響はない」とする学者の意見も併せて報じた。

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