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ギリシャ、連立協議開始 野党「首相辞任が条件」

(更新)

【アテネ=古谷茂久】ギリシャ議会は5日未明(日本時間同日午前)に賛成多数で内閣を信任、パパンドレウ首相は債務危機克服を目指す欧州連合(EU)の包括戦略で定めた財政再建の断行へ、野党勢力を取り込んだ連立政権樹立へ調整に入った。パプリアス大統領と会談し、野党との協議開始を伝えた。地元報道によると少数政党との間で既に協議が始まっているが、野党側は連立の条件に「首相辞任」を求め、与野党は週明けへ激しい駆け引きを展開しそうだ。

ギリシャがEUなどの支援を受けるには、EU包括戦略で求める債務削減目標を達成する必要がある。首相は債務削減のための緊縮財政策や構造改革に国内の支持を得たと判断する要件として、通常法案の可決要件「過半数の賛成」ではなく、議会定数300の6割に当たる「180議席以上」の賛成が必要だとしている。だが現在の与党の勢力は153議席で、どれだけ迅速に多数派工作を終えられるかが焦点。政権の枠組みづくりに手間取れば危機が再燃しかねない。

首相が率いる与党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は最大野党、新民主主義党(ND)との大連立を視野に入れるが、ND側は態度を硬化。NDのサマラス党首は「首相はわれわれの提案を拒否した。解決は解散総選挙しかない」などと語った。地元では、NDに「首相辞任を条件とした緊縮策受け入れ」を促す小政党の声や、PASOKとNDとの間で最低限の合意が見いだせるなら、首相は週明けにも辞任する用意があるという政府筋の発言も報じられており、首相の辞任圧力も出ている。

そうした中、パパンドレウ首相は自らの辞任も交渉カードとしてちらつかせながら、できるだけ大規模な連立を探る構え。6日には大統領がサマラス氏と会談する方向で、与野党の駆け引きが本格化する。首相後任に名前があがる与党有力者ベニゼロス財務相は4日から水面下で少数政党との連立工作を画策しているとされ、近く与党の党首選が実施される可能性があるという情報もある。

PASOKは極右の国民正統派運動など少数政党にも連立を呼びかけているもよう。仏紙によるとギリシャ与党関係者は「連立交渉は10日程度はかかる」との見通しを示した。

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