iPhone4S、70カ国・地域で一気に年内発売
グーグルに対抗

2011/10/5付
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アップルは「iPhone4S」を14日に発売する

アップルは「iPhone4S」を14日に発売する

【シリコンバレー=岡田信行】アップルは14日発売する新型高機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)4S」の販売地域を、年末までに一気に70カ国・地域以上に広げる戦略だ。一気呵成(かせい)に攻める背景には、携帯端末用基本ソフト(OS)のシェアでアップルを凌駕(りょうが)するグーグルの「アンドロイド」搭載携帯の存在感の高まりがある。新機能や新サービスに加え、各国で複数の通信事業者から販売することで、グーグルに対抗する。

「iPhoneで最も早い世界展開」(フィル・シラー上級副社長)となる今回の「4S」。14日に日本など7カ国で発売した後、28日には欧州やメキシコ、シンガポールなど22カ国で発売。2カ月半で70カ国以上に広げる考え。

アップルが発表したiPhone4Sの概要
寸 法高さ115.2ミリメートル、幅58.6ミリメートル、厚さ9.3ミリメートル
(「4」と同じ寸法)
重 さ140グラム
(「4」は137グラム)
画 面3.5インチ、マルチタッチ、960×640画素
O SiOS5
(10月12日から従来機種向けに無料配布、「4S」は標準搭載)
電池性能3G通話で8時間
(「4」は7時間)
カメラ800万画素の画像センサー搭載(「4」は500万画素)
動画性能1080pの動画撮影可能
(「4」は720p)
記憶容量16ギガバイト、32ギガバイト、64ギガバイトの3種類

アップルは元々は「1国1キャリア(携帯電話会社)」路線でiPhoneの普及を進めてきたが、米国で今年2月、AT&Tに続いてベライゾン・ワイヤレスも発売するなど、複数キャリアを使う戦略に転換。今回の「4S」で日本でもソフトバンクモバイルに加えKDDIも参入する。

今回の「4S」で「CDMA」や「GSM」といった異なる通信方式にも1台で対応できる設計を採用。販売地域や通信会社の条件に柔軟に対応できるようにしており、今後も販売地域や通信会社を拡大する。

iPhoneは日米など主要市場で抜群の人気を誇るが、OS別の世界シェアでは2割弱。スマートフォンでは約4割を占めるグーグルの「アンドロイド」の後じんを拝している。加えてノキアと提携したマイクロソフトも「ウィンドウズフォン」搭載端末の投入でシェアを伸ばす見込みだ。

今回の新iPhoneは外観デザインや寸法は従来の「4」と同じだが、性能面では多機能携帯端末(タブレット)の「iPad(アイパッド)2」に使われる独自設計のCPU(中央演算処理装置)「A5」を搭載。OSも刷新した。

もう一つの特長は、「Siri(シリ)」と呼ばれる音声認識・人工知能機能の追加だ。シリは「個人のアシスタント」(ティム・クック最高経営責任者)という位置付けで、ユーザーが声で操作したり、短いメッセージを読み上げたり、作成したりといったやりとりも声だけでこなす。当面は英語、フランス語、ドイツ語のみの対応だが、他の言語には順次対応していくとしている。

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