サムスン、過去最高の3兆円超投資 有機ELに重点
11年計画、18%増

2011/1/5付
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【ソウル=尾島島雄】韓国のサムスングループは5日、2011年の設備投資と研究開発費などの投資総額を過去最大となる43兆1000億ウォン(約3兆1500億円)にすると発表した。10年実績比で18%増。半導体メモリーや液晶パネルに一定額の投資を継続する一方、次世代の基幹部品として注力している有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)向けを大幅に増額し、先行投資の姿勢を鮮明にした。

韓国サムスングループの
投資計画
2010年
実績
2011年
計画
設備投資24.929.9
 半導体12.010.3
 液晶パネル4.05.4
 有機EL1.45.4
資本投資1.01.1
研究開発10.612.1
総  額36.543.1

(注)単位兆ウォン、1ウォン=約0.073円

投資総額のうち、設備投資は前年比20%増の29兆9000億ウォン。このうち半導体が同14%減の10兆3000億ウォンで、液晶パネルは同35%増の5兆4000億ウォンを見込む。半導体はDRAMNAND型フラッシュメモリーのメモリー新工場への毎年の投資を平準化させるため減額となるが、高水準を維持する。

主要項目で最大の伸び率となるのが、次世代の薄型テレビで基幹部品となる見通しの有機EL。11年は前年比4倍弱となる5兆4000億ウォンを投じる。中小型パネルを手掛けるグループ会社、サムスンモバイルディスプレーが忠清南道湯井で7月に新ラインを稼働させる予定で、製造装置などの関連投資を積み増す。

このラインは「5.5世代」と呼ぶ大きさのガラス基板を使い、有機ELとしては世界最大規模の生産拠点となる。生産能力はガラス基板投入ベースで月産7万枚。サムスンは自社製のスマートフォン(高機能携帯電話)に組み込んで製品競争力を高める一方、外販も増やすとみられる。有機ELテレビ用のパネルを生産する足がかりとする狙いもある。

研究開発投資は前年比14%増の12兆1000億ウォンとした。有機ELなど次世代技術のほか、3D(3次元)テレビなどの開発を強化する。このほか、11年に大卒や中途などで前年比11%増となる2万5000人を採用する計画も公表した。

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