世界半導体販売、12年2.7%減 パソコン振るわず

2013/2/5付
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【シリコンバレー=奥平和行】米国半導体工業会(SIA)は4日、2012年の世界半導体売上高が前年比2.7%減の2916億ドル(約26兆9千億円)になったと発表した。前年割れとなったのは3年ぶり。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)は好調だったものの、パソコンが振るわず、欧州の景気低迷なども影を落とした。

12年12月の世界半導体売上高は、前年同月比3.8%増の247億4千万ドルだった。米州が13.4%増えたほか、全体の半分強を占めるアジア太平洋も6.7%増加した。2カ月連続して前年実績を上回り、足元では底入れの兆しも見えてきた。

米調査会社のIDCによると、12年のスマホの世界出荷台数は前年比44.1%増の7億1260万台だった。タブレットの出荷台数も前年より7割強増え、1億2千万台を突破した。

一方、パソコンは消費者がスマホなどモバイル機器への出費を優先した影響などにより、出荷台数は前年比3.2%減の3億5242万台にとどまった。パソコン出荷台数は11年ぶりの前年割れ。単価の高いパソコン向け半導体の失速が全体の足を引っ張ったとみられる。

半導体の製品別の販売動向を見ると、イメージセンサーなど「オプトエレクトロニクス」の売上高が前年比13.4%増の262億ドル、NAND型フラッシュメモリーが同4.1%増の254億ドルになり、増加率の上位を占めた。ともにスマホの主要部品で、スマホが半導体市場をけん引する構図が鮮明になっている。

SIAのブライアン・トゥーイー会長は声明で、12年の半導体売上高について「景気の逆風にもかかわらず、予想を上回り、過去最高水準になった」と指摘した。12年は前年割れとなったものの、水準としては過去最高だった11年の2995億ドルに迫り、過去3番目という。

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