サムスンの4~6月、営業最高益更新 スマホ好調で

2013/7/5付
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【ソウル=小倉健太郎】韓国サムスン電子の業績好調が続いている。5日、2013年4~6月期の連結営業利益が前年同期比47%増の9兆5000億ウォン(約8200億円)程度になったようだと発表した。4月末に発売したスマートフォン(スマホ)の旗艦商品「ギャラクシーS4」の販売が過去最速ペースで拡大しており、2四半期ぶりに過去最高を更新した。

今月下旬の正式発表に先立って予想値を公表した。1~3月期の営業利益も高水準だったが、米アップルとの訴訟に関連した引当金の計上が響き12年10~12月期に比べるとわずかに減った。特殊要因がなくなった4~6月期は、8兆8400億ウォンだった従来の最高益を大幅に上回った。

売上高は前年同期比20%増の57兆ウォン。部門別の数値は今回は公表していない。営業利益率は16.7%で、1~3月期と同水準だった。

業績をけん引したのはこれまでと同様にスマホだ。「ギャラクシーS4」は発売から約2カ月で世界販売2000万台を突破したという。これまでの過去最速だった「S3」の約100日を大幅に上回るペースだ。スマホを含むIT(情報技術)部門はサムスンの営業利益の約7割以上を占める。

「ギャラクシーS4」は過去最速ペースで売れている(4月、ソウル)

「ギャラクシーS4」は過去最速ペースで売れている(4月、ソウル)

半導体やディスプレー部門も利益を押し上げたもよう。自社のスマホ向けに供給が拡大したほか、外販用も半導体は需給の引き締まりで市況が上向いており採算が向上したとみられる。

ウォン相場は4~6月の平均で1ドル=1122ウォンと前年同期に比べ2.7%のウォン高ドル安水準で推移したが、影響は限定的だった。半導体やディスプレーの生産拠点は韓国内に集中しており一定の減益要因にはなるが、本業の好調で吸収した。主力商品であるスマホの工場は中国やベトナムなど海外に分散しており、為替の影響を受けにくい。

ただ、市場では10兆ウォン台の営業利益を予想する向きも多かった。業績見通しの発表を受けて、5日の韓国株式市場では失望売りが広がった。

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