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スイスフラン預金にマイナス金利 クレディ・スイス

【ジュネーブ=原克彦】スイスの金融大手クレディ・スイスは10日から、銀行間の取引に利用されるスイスフラン建ての預金にマイナス金利を適用する。ユーロへの不安からスイスフランが買われる一方、スイス国立銀行(中央銀行)の低金利政策の影響で運用益を得られないためだ。大手金融機関が自国通貨でマイナス金利を導入するのは珍しい。

同社は国際的な金融取引の通信網を提供するスイフトを通じてマイナス金利の導入を顧客に通知。同時に現金の残高を低めに抑えるよう推奨している。対象は口座に一定額以上のスイスフランを持つ金融機関で、一般の個人顧客に影響はない。対象とする預金の規模や、実際に預金から差し引く金利の幅は明らかにしていない。

スイスでは最大手のUBSも昨夏、スイスフランの残高が一定の水準を超えた金融機関から臨時的に設定した手数料を徴収し始めた。預けたお金が減る仕組みを採用すると同時に、顧客にスイスフランの持ち高を増やさないよう呼びかけている。

スイスフランはユーロ債務危機の深刻化を受けて安全資産としての需要が急増。スイス国立銀行は対抗策として、政策金利をほぼゼロに引き下げている。長期金利も世界最低記録に接近するほど低いため、スイスフランを多く抱える銀行は運用益を確保できず、自己資本に対し負債ばかりが膨らんでしまう問題に直面している。

米国では既に信託銀行大手のステート・ストリートとバンク・オブ・ニューヨーク・メロンがスイスフランとデンマーククローネにマイナス金利を導入。カナダのロイヤル・バンク・オブ・カナダも両通貨で一部顧客向けに同様の措置をとっているという。

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