/

香港の公的年金、運用利回り急回復 12年は3年ぶり高水準

香港の公的年金の運用利回りが急回復している。2012年の年間平均は12.07%と、11年のマイナス8.42%から一気に盛り返し、リーマン・ショックから立ち直り始めた09年以来、3年ぶりの高い利回りとなった。米国の量的緩和第3弾(QE3)など日米欧の中央銀行が生み出した「緩和マネー」の流入による株価の押し上げ効果が、香港の年金運用にも恩恵をもたらした。

調査会社のリッパーがまとめた。香港では従業員と雇用主が月給の5%をそれぞれ出し合う「強制退職年金基金(MPF)」と呼ぶ確定拠出型年金制度が導入されている。

12年はハンセン指数が1年間で23%上昇するなど、資産配分の割合が大きい株式の上昇が寄与した。香港以外の株式を含めた株式運用型ファンド計198本の平均の運用成績は17.89%。なかでも香港株に投資したファンド49本の平均が22.94%とほぼハンセン指数並みを確保した。日本株に投資したファンドの平均は8.19%と、株式運用型の分類の中では最も運用成績が低かった。

このほか、株式や債券など複数の金融資産で運用する混合型が11.73%、債券運用型も4.27%と、いずれも運用成績はプラスだった。

MPFは00年12月の導入。香港政府が認定した金融機関の専用のファンドに積み立てる仕組みで、12年9月末時点での資産総額は約4125億香港ドル(約4兆7千億円)。株式を主な運用対象とするファンドが多く、毎年の運用成績の波は大きい。(香港=川瀬憲司)

すべての記事が読み放題
まずは無料体験(初回1カ月)

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン