2019年2月23日(土)

中国国家主席、欧州歴訪 ポルトガル国債購入表明も

2010/11/4付
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【パリ=古谷茂久】中国の胡錦濤国家主席は4~7日、フランスとポルトガルを公式訪問し、サルコジ大統領やポルトガルのソクラテス首相らと会談する。大統領とはソウルでの20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に向け為替問題などで意見調整をするほか、両国の経済協力文書に署名する。財政危機に陥っているポルトガルでは、同国の国債購入を表明する可能性がある。

中国は10月、温家宝首相がギリシャを訪問した際にギリシャ国債を買い増して同国を財政面で支援する方針を打ち出した。同様に財政赤字に悩むポルトガルに対しても支援する姿勢を示し、ユーロ圏各国に恩恵を与えることで人権問題などの中国批判をかわす狙いがあるとみられる。

胡主席は4日午後、パリに到着した。同日夜にパリで、5日夜には仏南部ニースで夕食をとりながら大統領と会談する。仏側はトップ外交で仏原子力アレバの新型原子炉などを売り込む考え。航空・省エネ分野などでの協力文書に調印する。胡主席は仏のハイブリッド自動車や電子機器の工場なども視察する予定だ。

仏は来年のG20の議長をつとめる予定で、国際通貨制度の改革を主要議題のひとつとしている。会談ではカギとなる中国の協力を要請するとみられる。

一方、仏政府高官は今回の胡主席の訪問にあたり「人権問題は取り上げられないだろう」などと発言。中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞決定を巡る問題には踏み込まない姿勢を示した。胡主席への直接批判を封じるため記者会見を開かないなど、仏政府は中国側に配慮している。

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