【クアラルンプール=牛山隆一】東ティモールのダコスタ外相は4日、東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国インドネシアのマルティ外相とジャカルタで会談、ASEANへの加盟申請書を提出した。加盟が認められれば1999年のカンボジア以来で、加盟国は11カ国に増える。
マルティ外相は東ティモールのASEAN加盟について「他の加盟国から大きな異論はない」と指摘。「2015年までにASEANに迎え入れたい」と述べた。ダコスタ外相は「早期の加盟を望む」と語り、ASEANの一員として外資導入など経済開発を推進したいとの意向を示した。
東ティモールのグスマン首相がユドヨノ大統領とジャカルタで22日に会談し、加盟問題などを協議する予定という。東ティモールは76年のインドネシアの軍事侵攻を受け同国に併合されたが、99年の住民投票を経て02年に独立した。