中国の自動車生産能力、4割過剰に 15年3100万台
国内需要2200万台、政府が投資抑制方針

2010/9/4付
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【北京=多部田俊輔】中国政府は4日、中国国内の自動車大手30社の増産計画を合計すると2015年末の自動車生産能力が3100万台以上に達すると明らかにした。15年の国内需要は2200万台程度とみられている。一部が輸出に回る可能性はあるものの、計画通りに工場建設が進めば供給能力は国内需要に対して4割以上も過剰となる見込み。中国政府は自動車大手の投資を抑制する方針を示した。

国家発展改革委員会の陳斌産業協調局長が4日に天津市で開かれた中国自動車産業発展国際フォーラムで、能力過剰問題を指摘した。30社の09年末の合計生産能力は1359万台だったが、大手各社が工場建設を進めるため、15年には計画ベースで3124万台に達するという。

自動車大手は地域経済振興を進める地方政府と一体となって能力増強に動いている。陳局長は「地方政府は市場を重視すべきだ。巨大な能力過剰は悪い競争を引き起こし、経営効率を引き下げ、持続的な産業発展を阻害する」と地方政府に注文をつけた。

中国ではマイカーブームが広がっており、10年の自動車市場の規模は09年比20~25%増の1650万~1700万台に達する見通し。現状では世界自動車大手と中国大手の収益源となっているが、過剰設備問題が現実化すれば、収益にも影響が出るのは必至だ。

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