2019年8月26日(月)

中国国防費12.7%増 11年、2年ぶり2ケタ

2011/3/4付
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【北京=佐藤賢】中国の2011年の国防予算が前年実績比12.7%増の6011億元(約7兆5千億円)と、2年ぶりに2桁の伸びになることが4日分かった。7.5%増と22年ぶりに1桁の伸びにとどめた10年から一転して増額の度合いを高める。戦闘機や艦船の高度化で軍事面での存在感を高め、軍の強化で国内政治の基盤を固める狙いもあるとみられる。

5日に開幕する第11期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第4回会議の李肇星報道官(前外相)が4日の記者会見で明らかにした。

国防費の公表額は、引き続き米国に次いで世界2位。金融危機の影響で国防費を減らす3位以下の英国やフランスとの差を広げたもようだ。円換算でも初めて7兆円を突破した。11年度予算案で日本の防衛関係費は前年度比0.3%減の4兆7700億円で、中国との開きが拡大する。

中国が発表する伸び率は10年に実際に支出した実績額との比較。10年の当初予算と比べると増加率は13.0%で、23年続けて2桁の伸びとなった。

国防費の財政支出予算に占める比率は6%で、近年の傾向と比べるとやや低下した。李報道官は国防費の増額について「平和発展の道を堅持し、防御的な国防政策を実施する」と背景を説明した。

研究開発費などを含む実際の軍事費はさらに大きいとみられる。米国防総省は「実際の中国の軍事費は公表値の2~3倍」とみている。米国や日本などアジア周辺国からは軍備増強が数字以上に進んでいるとの警戒感も強まりそうだ。

李報道官は「隠れた軍事費の問題は存在しない」と反論。さらに「中国の軍事力は国家の独立と主権、領土保全を守るためのもので、いかなる国の脅威にならない」とも強調した。

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