台湾総統、天安門事件の再評価呼び掛け
【台北=共同】台湾の馬英九総統は4日、25年が経過した天安門事件について談話を発表した。学生運動を武力弾圧した事件を正当化している中国指導部に評価の見直しを求め、政治改革に勇気を持って取り組むべきだと呼び掛けた。
馬総統は「衣食足りて礼節を知る」との言葉を挙げ、経済成長と共に教育水準も上がった中国は、言論の自由や司法の独立を擁する資格があると強調。民主主義と法治こそが社会問題解決の最適な制度だとし、中台人民の気持ちを接近させる最良の方法は、中国での反体制活動家らの待遇改善だとした。