2019年4月22日(月)

エジプト政変 軍が大統領拘束、選挙呼びかけ

2013/7/4付
保存
共有
印刷
その他

【カイロ=押野真也】エジプトの治安当局は4日未明(日本時間同日午前)、モルシ大統領を拘束した。これに先立ち、軍は大統領を解任し、憲法裁判所のアドリ・マンスール長官に権限を移譲すると発表。モルシ氏の退陣を求める大規模デモが続いたことに、軍が超法規的な措置であるクーデターで混乱収拾を図った。モルシ氏の支持者は激しく反発し、各地の衝突で数百人の死傷者が出た。同国の混乱長期化は避けられない情勢だ。

エジプト軍、超法規的な措置。モルシ大統領を解任すると発表した(3日)

エジプト軍、超法規的な措置。モルシ大統領を解任すると発表した(3日)

ロイター通信や現地メディアはモルシ氏が軍の施設に拘束されていると一斉に報じた。軍トップのシシ国防相は3日夜にテレビ演説し、モルシ氏が「(大統領として)国民の要望を満たすことに失敗した」と述べ、大統領権限を剥奪し、解任する意向を示した。現在の憲法を停止したうえで、4日午前にも憲法裁判所のマンスール長官が暫定大統領に就任する宣誓式を開く。早期の議会選挙と大統領選挙の実施も呼び掛けた。

軍は3日午後からモルシ大統領の政治姿勢に反発する政治勢力や若者組織のほか、イスラム聖職者などと断続的に会談して対応を協議。幅広い層の支持を受けた措置であることを強調し、クーデター色を薄める狙いがあるとみられる。反大統領派の有力者であるエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長は「(軍が発表した内容は)国民の求めに合っている」と語った。

一方、モルシ氏は拘束前にテレビ演説で「軍によるクーデターは容認できない」と強く反発した。「(私は)選挙を通じて選ばれており、エジプト国民は(大統領の)正統性を守るため、平和的に抗議すべきだ」と述べ、支持者に対して軍への抗議を呼び掛けた。

モルシ氏を支持するイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団は3日夜からエジプト各地で抗議活動を繰り広げ、反モルシ派や治安部隊と衝突。ロイター通信は14人が死亡したと伝えた。負傷者も数百人出ているもようだ。

軍は1日、政権側と反大統領派を含むすべての政治勢力に3日夕方(日本時間4日未明)を期限に解決策を提示するよう要求。政治勢力が具体的な解決策を提示できなければ、軍が主導して「ロードマップ(行程表)を作成する」と政治介入を示唆していた。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報