ペトロブラス5.4兆円調達、深海油田開発に充当

2010/9/4付
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【サンパウロ=檀上誠】ブラジル国営石油会社のペトロブラスは3日、新株発行による総額1117億レアル(約5兆4700億円)規模の増資計画を発表した。同社は新たな深海油田「プレサル」開発などで2014年までに2240億ドル(約18兆9000億円)を投じる方針で、開発資金を確保する。米メディアによると新株発行による企業の資金調達額としては過去最大となる見通し。

最終的な売り出し価格は23日まで受け付ける予約状況を見て決める。追加の新株発行も計画し、調達額は1200億レアル(約5兆8800億円)を超える可能性がある。

ブラジル政府は、国が保有する鉱区の原油50億バレル相当の所有権をペトロブラスに移転。その見返りなどで748億レアル分の新株を取得する。増資額の7割近くを政府が引き受ける形となり、政府の出資比率(優先株を含む)は現在の約40%から60%程度に上昇する見込み。

「プレサル」は水面下5000~7000メートル程度の深海油田。同社はプレサルを含む国内での原油・天然ガス生産量を14年までに、09年比58%増の日量360万バレル(石油換算)に引き上げる計画。ブラジルの原油生産量は現在世界14位だが、増産が実現すれば同社分だけでメキシコを抜いて7位前後に浮上する。

サンパウロ市場では大型増資計画が浮上した年初から同社株は約30%下落していたが、増資発表を受けて3日は4.4%上昇した。一方、市場では投資資金確保へ他社株式を売却する動きが広がり、代表的な株価指数のボベスパ指数は0.2%下落した。

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