2018年1月19日(金)

豪、4年ぶりに国防白書 対中警戒弱める

2013/5/3付
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 【シドニー=高橋香織】オーストラリア政府は3日、新しい国防白書を4年ぶりに発表した。中国との経済的な関係が強まったことを背景に、前回の2009年白書より中国の脅威に関する記述を弱めて「敵とみる立場は取らない」と明記。米中の2大国の間でバランスを取ろうとする戦略をにじませた。

 白書は米中関係について、今後数十年にわたり豪州の戦略形成に影響を与えるとの認識を示した。中国の台頭を「歓迎する」としたうえで「米国との同盟と、中国との関係のどちらかを豪州が選ぶべきだとは考えていない」と強調した。豪州にとって戦略的な意味を持つ地域の範囲を「アジア太平洋」から「インド太平洋」に拡大。インドの経済発展や軍事力増強を受けて、インドから東南アジア、北東アジアまでを重視する姿勢を打ち出した。

 日本については「技術や製造業で強みを発揮してきた歴史」に言及。防衛分野での技術協力を探ると表明した。安全保障に詳しいロウイー研究所のローリー・メドカフ理事は「世界有数の性能を持つ日本の潜水艦エンジンなどを示唆したもの」と解説する。

 ギラード首相は記者会見で、国防費を国内総生産(GDP)比で現在の1.56%から「長期的な目標」として2%に増やす考えを表明。スミス国防相は14日に発表する13年度予算に関して「国防費のさらなる削減はない」と強調した。

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