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クリミア半島 大国が勢力圏争う舞台に

ウクライナの南部で黒海に突き出たクリミア半島は歴史上、繰り返し大国が勢力圏を争う舞台となってきた。1783年にはオスマン・トルコ帝国との戦争に勝利したロシア帝国が自国領に編入。黒海艦隊を形成した。19世紀半ばに南進するロシアと英仏トルコなどとの間でナイチンゲールも従軍したクリミア戦争が起きた。第2次大戦中にはナチスドイツが侵攻。独側への協力を恐れたスターリンが先住民のイスラム系タタール人を中央アジアに追放したため、現在は人口200万人の約6割をロシア系住民が占める。

現在に至る対立の起点は1954年、ソ連のフルシチョフ第1書記がクリミア半島を当時のロシア共和国からウクライナ共和国に編入したことにある。91年にはソ連が崩壊し、ウクライナが独立。少数派となったクリミア半島のロシア系住民による独立運動が激化し、ロシアも一時後押しした。

ロシアにとって、クリミアは自ら守り続けてきた土地という意識が根強い。黒海艦隊が駐留するセバストポリ軍港は、ロシア海軍が地中海を経てグローバルに展開するために欠かせない拠点でもある。ウクライナに親欧米政権が樹立されれば、崩壊前のヤヌコビッチ政権と結んだ2042年までの駐留協定が覆されるとの恐れも軍事行動に出た一因とみられる。

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